映画『デトロイト』に見る現実のデトロイト(ネタバレ)
キャスリン・ビグロー監督の新作『デトロイト』は、1960年代のデトロイトで実際に起きた事件を忠実に描いた社会派ドラマです。 当時、デトロイトの黒人は人口過密な居住区に住まされ、暴力的な白人警官によって不当な逮捕や激しい暴行を受け続けていました。...
View Article『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』(ネタバレ)
スティーブン・スピルバーグ監督の『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』はいい映画でしたねえ。 1971年、政府によって長らく秘匿されてきたベトナム戦争の最高機密文書「ペンタゴン・ペーパーズ」がニューヨーク・タイムズによってスクープされ、ニクソン政権は直ちに記事の差し止めを要求。...
View Articleクリント・イーストウッド『15時17分、パリ行き』(ネタバレ)
優れた俳優であると同時に、素晴らしい映画監督として数々の傑作を世に送り出してきたクリント・イーストウッド。 そんなイーストウッド監督の最新作『15時17分、パリ行き』は、2015年8月21日に発生した『タリス乱射事件』を映画化した、いわゆる「実話もの」です。...
View Articleジョン・ウー監督『マンハント』(ネタバレ)
ジョン・ウー監督の最新作『マンハント』は、高倉健主演の日本映画『君よ憤怒の河を渉れ』(1976年)のリメイクです。 『君よ憤怒の河を渉れ』は過去に中国で大ヒットを記録しており、さらにジョン・ウー監督も高倉健の大ファンで「いつか健さんの映画をリメイクしたいと思っていた」とのこと。 君よ憤怒の河を渉れ [Blu-ray]KADOKAWA / 角川書店...
View Article映画映画ベストテン!
どうも、管理人のタイプ・あ〜るです。 いよいよ2018年も残すところ後2週間ほどになりましたが、皆さんいかがお過ごしでしょうか? さて、毎年この時期になるとワッシュさん(ブログ「男の魂に火をつけろ!」の管理人様)が「好きな映画ベストテンを選ぶ企画」というのを主催していて僕も数年前から参加してるんですが、今年も参加させていただきますよ。 ・男の魂に火をつけろ!...
View Article『ゲティ家の身代金』ネタバレ感想
リドリー・スコット監督の最新作『ゲティ家の身代金』は、実際に起きた誘拐事件を元に作られたサスペンス映画です。 1973年、イタリア・ローマでアメリカ人のジョン・ポール・ゲティ三世が誘拐されました。やがて犯人から身代金が要求されるのですが、その額なんと1700万ドル!...
View Article2018年に観た映画
新年明けましておめでとうございます! …ってメッチャ遅いですね、すみません(-_-;) さて、去年も色んな映画を観たんですが 記事に書いてないから忘れちゃうんですよねえ(苦笑)。 なので、タイトルだけざっくり書き出してみました。 『キングスマン:ゴールデン・サークル』 『レディ・ガイ』 『ネイビーシールズ ナチスの金塊を奪還せよ!』 『悪女/AKUJO』 『空海』 『マジンガーZ /...
View Article激安DVDを買ってきた
最近、近所の古本屋が攻めまくっている。全国展開している例の有名チェーン店なんだけど、週末になると「コミック全品50%オフ」とか、頻繁に何らかのセールを実施しているのだ。今日は「500円以上の本が全品500円均一!」というセールをやっていた。どういう内容なのか?というと、例えば値札に1,000円と表記されている本がレジで500円になる、という意味だ(税込で)。しかしこれ、高い本になればなるほど店側にと...
View Article鈴木敏夫、高畑勲について語る
最近、以下の記事が話題になっていたので読んでみた。鈴木敏夫が語る高畑勲いや〜、これはすごい!今年4月に亡くなった高畑勲監督について、ジブリのプロデューサーの鈴木敏夫氏が過去のエピソードを交えながら「高畑勲と付き合うことがいかに大変だったか」を語っているのだが、どれもこれも凄まじい内容ばかりで戦慄させられること間違いなし!「高畑監督は良い作品を作るために多くの人を壊してきた」と告白し、『火垂るの墓』な...
View Article「好きな女優を見るために映画館へ行く男性はいない」って本当?
どうも、管理人のタイプ・あ〜るです先日、以下の記事が話題になっていたので読んでみました。・何で男の人は好きな女優の映画を見に行かないのだろうNTTコムが実施したアンケート調査によると、女性客はどの映画を観るか決める際、「自分の好きな俳優やタレントが出演している」という理由で選ぶパターンが圧倒的に多いらしい(ほぼ1位を独占↓)。一方、男性客は好きなジャンルや好きな原作の映画化、好きなシリーズの続編など...
View Article『メアリと魔女の花』はこうして生まれた
本日「金曜ロードSHOW!」で『メアリと魔女の花』が放送されます。ちなみに今月の金ローは『ハウルの動く城』、『となりのトトロ』、『猫の恩返し』を連続で放送しているので、本作も「スタジオジブリの作品?」と思っている人がいるかもしれません。でも、このアニメは『借りぐらしのアリエッティ』や『思い出のマーニー』を作った米林宏昌監督の3作目であると同時に、ジブリ解散後、新たに立ち上げたスタジオポノックの第1作...
View Article『カメラを止めるな!』のネタバレはどこまでOKなのか?
※今回の記事はネタバレしているので未見の人はご注意ください。どうも、管理人のタイプ・あ〜るです。さて、みなさんはもう『カメラを止めるな!』を観ましたか?この映画はわずか300万円の超低予算で作られ、キャストは無名の役者ばかり…という完全なインディーズ映画です。ところが、たった2館の公開からスタートしたにも関わらず、SNSや口コミで人気に火がつき、あっという間に全国累計269館に拡大!観客動員120万...
View Article週末になると台風が来るので家で映画を観てました
どうも、管理人のタイプ・あ〜るです。大型台風が各地に甚大な影響を及ぼしている昨今、皆さんいかがお過ごしでしょうか?僕のところは幸いにも大した被害はなかったんですけど、雨風が強くて外に出られないので、家に引きこもって映画を観てました。なんか最近、AmazonプライムビデオやNetflixなどの動画配信サービスが便利になりすぎて、外へ映画を観に行く頻度が減ってきてるんですよね。以前は「大きなスクリーンで...
View Article『三度目の殺人』ネタバレ解説/真犯人は誰?
どうも、管理人のタイプ・あ〜るです。昨日、テレビで是枝裕和監督の『三度目の殺人』が放送されました。30年前に殺人を犯して服役していた三隅(役所広司)が、出所後に勤めていた工場の社長を殺し、火をつけた容疑で逮捕され、犯行も自供し死刑はほぼ確実。そんな状況の中、弁護を担当することになった重盛(福山雅治)は、何とか刑を軽くするために調査を始める。しかし、三隅の供述はコロコロ変わるし、被害者の娘・咲江(広瀬...
View Article『もののけ姫』のタタリ神はどうして手描きなのか?
どうも、管理人のタイプ・あ〜るです。先日、金曜ロードショーで宮崎駿監督の大ヒット映画『もののけ姫』が放送されました。「何度目だ?」と思うぐらい繰り返し放送されているので、今更内容について語ることは特にないんですが、テレビを見ながら何となく「タタリ神のシーンは作画が大変だったんだよね〜」などとツイッターでつぶやいたら、「あのシーンってCGじゃなかったの!?」ともの凄い反応が返って来たので逆に驚きました...
View Articleなぜ『紅の豚』のヒロインの服はチェック柄なのか?
どうも、管理人のタイプ・あ〜るです。本日、金曜ロードショーで宮崎駿監督の『紅の豚』が放送されます。豚の姿をした主人公のポルコ・ロッソが、イタリアの空を舞台に愛用の飛行艇で存分に活躍する様を描いた本作は、配給収入27億円を超える大ヒットを記録しました。まあ、内容については皆さんよくご存じだと思うので詳しく触れませんが、本日はどうしても言っておきたいことがありまして…。それは「宮崎アニメのヒロインの衣装...
View Article今年も残りあとわずかですが…
どうも、管理人のタイプ・あ〜るです。最近、更新が滞りがちになってて申し訳ありません(^^;)ふと気づけば今年も残りあと1か月ちょいになっているにもかかわらず、観た映画の感想がほとんど書けていないという情けない有様です、トホホ。正直、映画は観てるんですが、インプットに対してアウトプットが全く追い付いていないという状況なんですよね(単なる言い訳ですけどw)。しかし「このままではいかん!」「何とかしなけれ...
View Article映画『デトロイト』に見る現実のデトロイト(ネタバレ)
キャスリン・ビグロー監督の新作『デトロイト』は、1960年代のデトロイトで実際に起きた事件を忠実に描いた社会派ドラマです。当時、デトロイトの黒人は人口過密な居住区に住まされ、暴力的な白人警官によって不当な逮捕や激しい暴行を受け続けていました。そして1967年7月23日、ついに地元住人たちの不満が頂点に達し、放火や略奪などデトロイト全体を巻き込んだ暴動へとエスカレート!もはや警官だけでは対処できなくな...
View Article『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』(ネタバレ)
スティーブン・スピルバーグ監督の『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』はいい映画でしたねえ。1971年、政府によって長らく秘匿されてきたベトナム戦争の最高機密文書「ペンタゴン・ペーパーズ」がニューヨーク・タイムズによってスクープされ、ニクソン政権は直ちに記事の差し止めを要求。一方、出し抜かれたワシントン・ポストの編集主幹ベン・ブラッドリー(トム・ハンクス)は、何とか巻き返そうと記者たちに発破をかけ...
View Articleクリント・イーストウッド『15時17分、パリ行き』(ネタバレ)
優れた俳優であると同時に、素晴らしい映画監督として数々の傑作を世に送り出してきたクリント・イーストウッド。そんなイーストウッド監督の最新作『15時17分、パリ行き』は、2015年8月21日に発生した『タリス乱射事件』を映画化した、いわゆる「実話もの」です。乗客554名を乗せたアムステルダム発パリ行き高速鉄道「タリス」の車内で、イスラム過激派の男が銃を乱射。乗客一人が被弾し重傷を負うものの、たまたま乗...
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