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【スプリット】映画のネタバレはどこまでOKなのか?

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どうも、管理人のタイプ・あ〜るです。

今回の記事では、M・ナイト・シャマラン監督の最新作『スプリット』に関する”とある発言”を取り上げ、「ネタバレの許容範囲」について検証してみようと思います。

なお、映画本編の内容には一切触れていませんが、検証の過程でうっかりネタバレ情報に触れてしまう可能性も無きにしも非ずなので、まだ映画を観ていない人はご注意ください。

また、なるべく『スプリット』のネタバレをしないように配慮しているため、非常に回りくどい文章になっているかもしれません。悪しからずご了承ください。

さて、日本でもようやく上映が始まったM・ナイト・シャマラン監督の『スプリット』。待ちわびたファンの間で早くも話題になっているようですが、この映画に関して先日、映画評論家の町山智浩氏がツイッターに以下のような発言を投稿しました。

これはつまり、「映画『スプリット』にはシャマラン監督が過去に制作した”ある作品”に関わる内容が含まれているため、事前にその作品を観ていないと意味がわかりませんよ」という”忠告(あるいはアドバイス)”と思われます。

そして町山氏は、「そのタイトルを明らかにするとネタバレになってしまうため、『シックス・センス』『アンブレイカブル』『サイン』のうちどれか、ということしか言えません」と明言を避けていました。

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ところが、これに対して何人かの映画ファンが「ネタバレだ!」と批判したらしいのです。町山氏としては「わざわざネタバレにならないよう気を遣ったのに、これをネタバレと思うなら、もう今後一切私の映画紹介は見なくていい」とかなり立腹している様子。

その後、ネット上では「この程度の発言は別にネタバレじゃないだろ!」、「いや、十分ネタバレだ!」など騒ぎが広まり…とまあ、このような状況になっているわけですよ。果たして今回の件はネタバレか否か?

で、改めて町山氏のツイートを見てみると、ここから読み取れる情報としては「『シックス・センス』『アンブレイカブル』『サイン』のどれかが『スプリット』の内容に関連している」ということぐらいです。

もし仮に『シックス・センス』が関連しているとしたら(”例えば”の話ですよ)、それ自体が重大なサプライズになるわけだから、何も知らずに観た場合よりも驚きは少なくなるかもしれません。

ただ、関連することを事前に知ってしまったとしても、3本のうちのどれに該当するかまでは分からないので、実際に観た際に「ああ、なるほど。あの映画か」と納得は出来るはずです。

逆に、3本とも観たことがない人は”そのシーン”の意味が理解できず、映画を十分に楽しめないかもしれません。そうなると「事前にこれだけは観ておいた方がいい」という町山氏のアドバイスは、非常に”適切”な気もしますね。

ではいったい、今回の発言の問題点はどこなのか?と考えた場合、一番被害を受けそうなパターンに該当する人は、やはり「過去作を全部観ているM・ナイト・シャマラン監督のファン」でしょう。

そういう人たちは「過去作と関連がある」という情報すら知りたくない、あるいは「劇場で観て初めて知る”驚き”」を最も重視しており、それ故に「余計なマネすんな!」と憤慨しているわけです(「関連がある」という情報自体が”驚き”だから)。

つまり、この問題の本質は「何も知らなければ当然得られるはずだったサプライズが無くなったこと」に対する批判であって、本編の内容に触れていようがいまいが「立派なネタバレだ」との理屈が成り立ってしまうのですよ。

ついでに言うと、年季の入ったシャマラン・ファンなら、先の三作品を挙げた時点で「もしかしてアレじゃないかな…?」というのは何となく想像がついてしまうんですよね(苦笑)。

なのでまあ、そういう人が怒る気持ちも分からなくはありません。しかし、「映画評論家が監督の過去作に言及する」のは当たり前の行為で、しかもタイトルをボカしているのにそこまで非難されるのは、ちょっと酷じゃないのかな〜と。

「作品名を限定しなければ良かったのでは?」という意見もあるようですが、シャマラン監督の作品は『シックス・センス』以降9作品もあるので、さすがに全部観るのはしんどいでしょう(今さら『エアベンダー』観ろっていうのもアレだしw)。

結局のところ、どこまでのネタバレを”良し”とするかは個人の主観に大きく左右されるため、一般的にはネタバレと思えないような情報でも、本人がネタバレと感じればネタバレになってしまう場合があるわけです(う〜ん、難しい…)。

なので、もし本気でネタバレを避けたいなら、予告編や映画サイトやSNSなど一切の情報をシャットダウンし、映画が公開されたら最速で観に行く。これしかありません。Wikipediaなんて絶対に見ちゃダメ!ヘタしたらグーグルで検索しただけで関連ワードでネタバレを食らう危険性があるので、十分にご注意ください(^_^)

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