どうも、管理人のタイプ・あ~るです。
さて、先日TVで『M-1グランプリ2019』が放送されました。今年は全体的にレベルが高くて、大変な激戦になったんですが、その中で見事に優勝を勝ち取ったのがミルクボーイです。
僕はミルクボーイの漫才を初めて見たんですけど、いや~、本当に面白かったですねえ!「オカンの好きな食べ物はコーンフレークか?そうでないのか?」というだけの話を、こんなに面白く語れるなんてすごい!と感激しましたよ。
しかし、ミルクボーイを見ていると「もし『スター・ウォーズ』をネタにしてこういう漫才をやったらどうなるんだろう?」という妄想を抑え切れなくなり、思わず勝手に書いてしまいました(笑)。というわけで、以下ミルクボーイのやり取りを想像しながらお読みください。
駒場「あの~、うちのオカンがね、大好きな映画があるらしいんやけど、そのタイトルをちょっと忘れたらしくて」
内海「え~?大好きな映画やのにタイトル忘れるて、どないなってんねん、それ」
駒場「色々聞いたんやけど、全然わかれへんねんな」
内海「なるほど~、ほな俺がオカンの好きな映画のタイトル、一緒に考えてあげるから、どんな特徴を言うてたかちょっと教えてくれる?」
駒場「うん。オカンが言うには、宇宙が舞台のSF映画で、黒いマスクを被った悪いやつにお姫様がさらわれて、主人公とその仲間たちが宇宙船に乗ってお姫様を助け出す話やって」
内海「それは『スター・ウォーズ』やないか!その特徴はもう、完全に『スター・ウォーズ』やがな!すぐわかるやん、そんなの!」
内海「いや、そうやろ?」
駒場「オカンが言うには、ものすごく深い人間ドラマに感動したって言うねんな」
内海「う~ん……ほな『スター・ウォーズ』と違うか。『スター・ウォーズ』には深い人間ドラマなんか一切ないもんね」
駒場「そやねん」
内海「『スター・ウォーズ』はカッコいい宇宙船や大迫力のアクションや魅力的なキャラクターをただただ楽しむだけの映画やからね。深い人間ドラマなんて誰も求めてないから。『スター・ウォーズ』ってそういうもんやから。ほな、もうちょっと詳しく教えてくれる?」
駒場「オカンが言うには、主人公が柔道着みたいな服を着てるらしい」
内海「『スター・ウォーズ』やないか!ジョージ・ルーカスが黒澤明の大ファンで、『隠し砦の三悪人』の影響を受けてることは有名やで!そのせいでルーク・スカイウォーカーの衣装が昔の時代劇みたいになっとんねん!『スター・ウォーズ』や、そんなもん!」
駒場「いや、わからへんねん」
内海「何がわからへんの!?」
内海「ほな『スター・ウォーズ』とちゃうやないか!確かにジョージ・ルーカスはオビ=ワンの役を三船敏郎にオファーしたけど、それを三船は断ったんや!その後、ダースベイダーの役でもオファーしたけど、それも断られとる。代わりに起用されたのがアレック・ギネスや。三船敏郎が出てるなら『スター・ウォーズ』ちゃうやんか!ほな、もうちょっと何か言うてなかったか?」
駒場「オカンが言うには、黒いマスクの強敵が実は主人公の父親らしい」
内海「『スター・ウォーズ』やないか!当時、『帝国の逆襲』を観た観客が全員あの”I am your father”のシーンでひっくり返ったんやから!映画ファンなら誰でも知ってるで!『スター・ウォーズ』や、そんなもん!」
駒場「いや、わからへんねん」
内海「何がわからへんの!?」
駒場「オカンが言うには、ヒロインのお姫様がメッチャ美人らしい」
内海「ほな『スター・ウォーズ』とちゃうやないか!昔からファンの間ではレイア姫がブサイクやブサイクやって言われ続けとんねん!『スパイダーマン』のMJと『ロッキー』のエイドリアンと合わせて”世界三大ブサイクヒロイン”って呼ばれとるんや!ヒロインが美人なら『スター・ウォーズ』ちゃうがな!ほな、もうちょっと何か言うてなかったか?」
駒場「オカンが言うには、強そうに見えた敵があっさり死ぬらしい」
内海「『スター・ウォーズ』やないか!『スター・ウォーズ』に出て来る強そうな敵は、だいたいすぐに死によるねん!ボバ・フェットが砂漠で穴に落ちて死んだ時も、”え?今のでアイツ死んだん?ウソやろ?あんなに強そうに見えてたのにメッチャ弱いやん!”ってみんなビックリしたんやから!『スター・ウォーズ』や、そんなもん!」
駒場「いや、わからへんねん」
内海「何がわからへんの!?」
駒場「オカンが言うには、登場するメカが全部新品みたいにピカピカらしい」
内海「ほな『スター・ウォーズ』とちゃうやないか!『スター・ウォーズ』に出て来るメカは、どれもこれも使い古されてボロボロなんやから!もう”どんな使い方したらここまでボロボロになるねん?”いうぐらいボロボロやから!『スター・ウォーズ』で新品のメカなんて見たことないから!『スター・ウォーズ』ちゃうがな!ほな、もうちょっと何か言うてなかったか?」
駒場「オカンが言うには、1999年に公開された続編がメッチャ酷評されたらしい」
内海「『スター・ウォーズ』やないか!『エピソード1/ファントム・メナス』は、公開前は確かにみんな期待してたけど、いざ公開されたらバッシングの嵐やったんやから!”俺らが観たかったのは、こんなんとちゃう!ルーカス出てこんかい!”って暴動が起きたんやから!『スター・ウォーズ』や、そんなもん!」
駒場「いや、わからへんねん」
内海「何がわからへんの!?」
駒場「オカンが言うには、その続編に登場したフルCGのキャラクターが世界中で大人気やったらしい」
内海「ほな『スター・ウォーズ』とちゃうやないか!ジャー・ジャー・ビンクスの嫌われっぷりは、もうホンマに凄まじかったんやから!映画会社に”ジャー・ジャー、ウザいんじゃボケ!”みたいな苦情が殺到するわ、第20回ラジー賞で最低助演男優賞を受賞するわ、オモチャ屋のジャー・ジャーの人形だけが大量に売れ残るわ。挙句の果てに”映画史上もっとも不愉快なキャラクター”の第1位に選ばれたんやで!あまりにも不人気すぎて、ジャー・ジャーを演じた黒人俳優のアーメド・ベストがTwitterで”当時は自殺を考えていた”って告白までしとるんよ!『スター・ウォーズ』ちゃうがな!ほな、もうちょっと何か言うてなかったか?」
駒場「オカンが言うには、2017年に公開された『エピソード8』が賛否両論で大騒ぎになったらしい」
内海「いや、『エピソード8』って言うてもうてるがな!もう完全に『スター・ウォーズ』やないか!『最後のジェダイ』は”こんなルーク見たくない!”とか、”フォースの使い方おかしいやろ!”とか、”ベニチオ・デル・トロは何しに出て来たんや!?”とか、ファンから散々叩かれまくったんやから!特にローズに対する批判が一番ひどくて、”ただの天童よしみやないか!”みたいなクレームが多すぎたせいかどうかは知らんけど、最新作『スカイウォーカーの夜明け』のローズの出番が激減しとるんよ!あと、スノークがカイロ・レンにやられて死んだ時も、”え?今のでアイツ死んだん?ウソやろ?あんなに強そうに見えてたのにメッチャ弱いやん!”ってみんなビックリしたんやから!絶対に『スター・ウォーズ』や、そんなもん!」
駒場「いや、わからへんねん」
内海「わからへんことない!オカンの好きな映画は『スター・ウォーズ』で決まりや!」
駒場「いや、オカンが言うには、『スター・ウォーズ』ではないと」
内海「ほな『スター・ウォーズ』ちゃうやないか!オカンが『スター・ウォーズ』ではないと言うなら確実に『スター・ウォーズ』ではないやんか!先言えよ!」
駒場「申し訳ない」
内海「もうホンマに何の映画かわからへんやないか!どうなってんねん!?」
内海「いや絶対ちゃうやろ」