■あらすじ『“スタンド”と呼ばれる特殊な能力を持つ高校生、東方仗助(山崎賢人)。彼が暮らす杜王町は緑豊かで平和な町だったが、最近、謎のスタンド使いアンジェロ(山田孝之)による変死事件が続発していた。そんな中、仗助の前に空条承太郎(伊勢谷友介)と名乗る男が現われ、実の父親を巡る秘密と、奇妙な事件の背後に蠢く”スタンド使い”たちの存在を知らされる。同級生の広瀬康一(神木隆之介)、山岸由花子(小松菜奈)、虹村形兆(岡田将生)、虹村億泰(新田真剣佑)らと出会い、愛する家族と町を守るため、危険な戦いに身を投じていく仗助。果たして凶悪な敵を倒すことは出来るのか!?』
※今回の記事はネタバレしてます。未見の方はご注意ください!
どうも、管理人のタイプ・あ〜るです。
突然ですが、皆さんは現在公開中の映画『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』を観ましたか?えっ!?まだ観てない!?それはいけません、すぐに観ましょう!なぜなら、興行成績がヤバすぎるからです。
本作は、ご存じ荒木飛呂彦先生の同名人気漫画を実写化した長編映画で、公開前から注目を集めていた話題作なんですが、いざ公開してみたら想像を絶する異常な不入りに関係者一同ビックリ仰天!
初週の土日2日間で観客動員11万7000人、興収1億6600万円、ランキング5位という残念な結果になってしまったのですよ(ちなみに、先に公開された実写版『銀魂』は土日2日間で動員39万3000人、興収5億4100万円を記録した)。
この状況は、同じ三池崇史が監督した実写版『テラフォーマーズ』の成績よりも悪く、しかも公開2週目には早くもランキング10位圏外へ転落するという大惨敗を喫してしまい、製作元のワーナーブラザーズも大慌て!なぜなら、このままでは続編が作れなくなるからです。
今回の実写版『ジョジョ』はタイトルに「第1章」と入っているように、今後の大きな物語へ繋げるための「導入編」にすぎません。つまり完全に続編ありきのストーリー展開になっており、本作を観ただけでは意味の分からないシーンが多数含まれてるんですよ。
なので、僕は当然「次回作は確定済み」と思ってたんですけど、続編の製作はあくまでも”予定”で、「1作目がヒットすれば2作目以降を作る」という段取りだったらしい(まあ「原作は超人気マンガで主演も人気俳優の山崎賢人だし、大ヒットは間違いないだろう」などと考えていたのかも…)。
ところが、想定外の結果になったことで関係者も焦ったんでしょうね。「オイ!このままじゃ企画が打ち切られて第2章が作れないぞ!」「張った伏線を回収できないじゃん!」みたいな感じになったらしく、とうとう公式が自らネタバレ動画を投稿するという前代未聞の事態が勃発!
なんと、本編の重要なシーンを少しずつネットに公開し始めたんですよ。えええ!?マジか!?よっぽど追い詰められてるんだろうなあ(^_^;)
#ジョジョ映画 絶賛公開中❗本編4シーンを一挙公開✨
— 映画『ジョジョの奇妙な冒険』公式 (@jojomovie_jp) 2017年8月16日
1⃣ アンジェロが仗助のクレイジー・ダイヤモンドで岩に!?
アンジェロへの敵討ちとして、祖父を殺された仗助が自身のスタンド“クレイジー・ダイヤモンド”の壊れたものをなおす能力を発動し、アンジェロの目の前にあった岩を破壊❗ pic.twitter.com/ADe828x596
#ジョジョ映画 絶賛公開中❗本編4シーンを一挙公開✨
— 映画『ジョジョの奇妙な冒険』公式 (@jojomovie_jp) 2017年8月16日
2⃣ エコーズ誕生❗
虹村形兆のスタンド“バッド・カンパニー”の攻撃を受けあまりの痛さに悲鳴をあげる康一の体から大きな卵が放出!飛び出た卵からは康一のスタンド“エコーズ”が誕生!果たして、康一のスタンドが持つ能力とは!? pic.twitter.com/ejq9aM1GaS
いや、もちろん観客の期待を煽るために本編のワンシーンを見せるっていうのは良くあることだし、何の問題もないでしょう。しかし、クレイジー・ダイヤモンドのバトルぐらいならまだしも、終盤のシアー・ハート・アタックやラストのサプライズシーンまで見せてしまうのは、ちょっとやりすぎじゃないの?
特にシアー・ハート・アタックなんて、原作ファンなら必ず「あっ!」と驚く超重要なシーンなわけで、ある意味、一番ネタバレしちゃいけない場面じゃないですか。それを公式が自分でバラすって…どうなんだろう?こういう宣伝は初めて見たなあ(-_-;)
#ジョジョ映画 絶賛公開中❗本編4シーンを一挙公開✨
— 映画『ジョジョの奇妙な冒険』公式 (@jojomovie_jp) 2017年8月16日
3⃣“シアーハートアタック”も登場!?
激しいバトルの中、キャタピラのついた丸い物体が侵入!これは、仗助の敵となる吉良吉影のスタンド“キラークイーン”の左手から分離する爆弾“シアーハートアタック”!果たして彼らの運命は? pic.twitter.com/9G06FrmS8p
#ジョジョ映画 絶賛公開中❗本編4シーンを一挙公開✨
— 映画『ジョジョの奇妙な冒険』公式 (@jojomovie_jp) 2017年8月16日
4⃣ ?????
映像に映る謎の部屋には沢山のトロフィーと人体に関する書物、そして切った爪が収められた瓶、紙袋から出ている女性の美しい手と矢。果たしてこの部屋は一体!?そして、仗助たちの前にどのように立ちはだかるのか!? pic.twitter.com/XedL6jJ0Vz
このような公式の”暴挙”に対し、「いくら客が入らないからって、上映中の映画のオチを自らネタバレしてどーする!?」「これはさすがにダメだろ」「自暴自棄としか思えない」などと批判が殺到している模様。
まあ公開1週目でまさかの5位、2週目で早くもトップ10位から消えてしまったのだから、焦る気持ちも分からなくはないんですが、先行して公開された動画と合わせると、ほとんどの「見どころ」を公開しちゃってるわけで、さすがにネタバレが過ぎるのでは?と思わざるを得ません。
こういう状況を見て、ファンの間では「実写版『ジョジョ』がコケたのは宣伝のやり方が悪かったからだ!」という論調が広まっているようです。ただ、「それは確かにその通りだけど、それだけじゃないよな〜」とも思いました。
あくまでも個人的な見解ですが、タイトルに「第1章」と銘打ち、ストーリーも「続編」を前提として構成するなら、最初から全ての章を作った上で公開すべきだったと思います(つまり、3部作なら3本一気に撮ってしまえ!と)。
もちろんリスクもあるでしょう。しかし、例えば実写版『20世紀少年』の場合は、第1章が公開される前に第2章と第3章を撮影していたわけで。そうすると、コケたらえらいことになるから宣伝も必死にならざるを得ないし、その結果、興収計114億円の大ヒットに繋がったのですよ。
残念ながら実写版『ジョジョ』は、そういう”覚悟”が足りなかったと言わざるを得ません。もしどうしてもリスクが怖いなら、「第1章」などとせずに潔く「1話完結」のストーリーにすれば良かったんですよ。それならまだ納得できたのに、「ヒットしたら続編やります」的な甘い気持ちで映画を作るからこんなことになったんじゃないの?”覚悟”が足りないよ!
いや、なんで僕がこんなに熱くなってるかと言うと、「続編」を作って欲しいからなんです。僕は原作の『ジョジョ』のファンですが、実写版を観た感想としては「漫画の内容をかなり丁寧に再現しており、決して悪い出来ではない」という印象でした。
もちろん、絶賛するほど完成度が高いわけじゃないんですけど、スペインで撮影された風景も意外と作品の世界観にマッチしていたし、新田真剣佑さんの虹村億泰も再現度が高かったし、フルCGで作られたスタンドもカッコ良かった!特にバッドカンパニー最高ッ!
…みたいな感じで、全体としては妙に面白かったんですよ。しかもクライマックスでは「え?ここでシアーハートアタックが出て来るの!?」とか、さらにエンディングでは「うおおお!こ、これは吉良吉影…!」など、原作ファンの心をガッチリ鷲掴みするようなサプライズの連続で興奮しまくり。なので物語の続きにも期待していたんですけどねえ…。
もし第2章が作られなかったら、この映画は虹村形兆を殺したスタンド使い(吉良吉影)の正体が分からないまま、中途半端な状態で完結してしまうわけです。DVDが発売されても、「第1章」のタイトルだけが虚しく残って結末は尻切れトンボのまま。そんなカッコ悪いことってあります?
だからこそ続編を作って欲しいし、ハッキリ言えば小松菜奈が演じる山岸由花子をもっと見たい!今回はほぼ活躍シーンが無かったけど、次回作ではスタンド(ラブ・デラックス)を使ったバトルもあるはず。そうなれば「このヘナチン野郎があああ!」と絶叫する小松菜奈を見れるかも!みんな、見たくない?僕はもの凄く見たいぞ!
まあ、実際に「第2章」が作られたとしても、こういうシーンがあるかどうかは分かりませんけどねw↑
というわけで、現状では続編の可能性がほぼ無くなりつつある実写版『ジョジョの奇妙な冒険』ですが、そうなるとあまりにも悲しいので、自分で勝手に次回作の展開を予想してみましたよ(^_^)
●「第2章」に出ると思われるキャラ(スタンド)
・山岸由花子(ラブ・デラックス)
・岸辺露伴(ヘブンズドアー)
・矢安宮重清(ハーヴェスト)
・辻彩(シンデレラ)
・吉良吉影(キラークイーン/シアーハートアタック)
●「第3章」に出ると思われるキャラ(スタンド)
・噴上裕也(ハイウェイ・スター)
・宮本輝之輔(エニグマ)
・杉本鈴美(幽霊)
・猫草(ストレイ・キャット)
・吉良吉廣(アトム・ハート・ファーザー)
・川尻浩作(キラークイーン/バイツァ・ダスト)
●たぶん出ないと思われるキャラ(スタンド)
・トニオ・トラサルディー(パールジャム)
・間田敏和(サーフィス)
・小林玉美(ザ・ロック)
・音石明(レッド・ホット・チリ・ペッパー)
・ジョセフ・ジョースター(ハーミットパープル)
・静・ジョースター(アクトン・ベイビー)
・支倉未起隆(アース・ウインド・アンド・ファイヤー)
・ジャンケン小僧(ボーイ・II・マン)
・鋼田一豊大(スーパーフライ)
・乙雅三(チープ・トリック)
・ネズミ(ラット)
原作の第四部『ダイヤモンドは砕けない』は、本編に直接関係ない「サブ・エピソード」が多いので一見長い物語に見えるんですが、吉良吉影(川尻浩作)に関わるキャラを中心に構成していけば割とストーリーは作りやすいかもしれません(ただ、個人的にはトニオさんの話を観たいんだけどなあw)。
あと気になった点は、今回の映画で仗助の周りにいつも群がっている3人の女子高生が、全く女子高生に見えないんですよね(もう完全に「セーラー服を着た風俗嬢」って感じw)。なので、次回作ではもう少し若いJKをお願いします(^_^)