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EXILE主演映画『HiGH & LOW THE MOVIE』ネタバレ感想

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どうも、管理人のタイプ・あ〜るです。

本日、金曜ロードショーで『HiGH & LOW THE RED RAIN』が放送されます。

『HIGH&LOW』とは、日本テレビとパフォーマンス集団EXILE TRIBEがタッグを組んで展開している、"総合エンターテイメントプロジェクト"です。

このプロジェクトのためにAKIRA、青柳翔、3代目J Soul Brothersの岩田剛典、TAKAHIRO、登坂広臣、黒木啓司、ELLY、白濱亜嵐、佐野玲於など、錚々たるメンバーが集結しました。

『HIGH&LOW』はコミカライズ、オンライン動画配信サービス、オリジナルアルバムのリリース、さらに作品の世界観を音楽で再現したライブツアーなど、様々なメディアでコラボを展開。

そして2015年から連続ドラマとしてTV放送を開始し、2016年7月に劇場版第1弾『HiGH & LOW THE MOVIE』が公開され、21億円の大ヒットを記録したのですよ。

そのスピンオフ映画が『HiGH & LOW THE RED RAIN』になるわけですが、本日は1作目の『HiGH & LOW THE MOVIE』がいかに凄い映画か、について語ってみたいと思います。

まず最初に僕自身はEXILEに何の興味も持っておらず、TVドラマ版も観ていません(←オイw)。なので、どういう物語なのか全く分からない状態で観たんですけど、非常に面白かったんですよ。

いや、正直に言うとドラマ版を観ていないと分かり難い場面はいくつかありました(特に人間関係が)。しかし、映画のオープニングで「これまでのあらすじ」を結構細かく説明してくれるのでほぼ問題なかったです。

ちなみに、この「あらすじ」で声を担当しているのは、『世界の果てまでイッテQ』のナレーションや『新世紀エヴァンゲリオン』の碇ゲンドウ役などでお馴染みの立木文彦さん(この説明シーンだけで8分も喋ってるw)。

物語の舞台は、「山王連合会」「White Rascals」「鬼邪高校」「RUDE BOYS」「達磨一家」という5つのチームが拮抗する街SWORD地区。かつてこの街を仕切っていた「ムゲン」の総長・琥珀が、再びSWORD地区に戻って来たことで新たな抗争が始まる…という感じ。

要は、日本が舞台なのに世紀末ムードがビンビンに漂う荒れ果てた街の中で、大勢のならず者たちが日々暴力に明け暮れるという、実にクレイジーな世界観なわけでして。

特に、SWORDのチームが集結し、大量のバイクや車で路上を爆走するシーンは「どこの『マッドマックス』ですか?」と問いただしたくなるような破天荒な場面に仕上がっていました(笑)。

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そんな異様な空間で、色とりどりの衣装をまとったカッコいいキャラたちが、痺れるようなカッコいいセリフを吐き、各々の個性に沿った見事なアクションをカッコ良く繰り広げるわけですよ。

こういう「自分たちの好きなモノを目一杯詰め込んで、本気で映画を作っている感じ」が実にいいんですよね。「俺たちはコレがやりたかったんだよ!文句あるか!?」という揺るぎないスタンスで全編を貫いているところが素晴らしい。

圧巻は何と言ってもクライマックスの大乱闘シーンでしょう。画面の手前にSWORDの100人、それと向き合う形で敵が500人。さらにその奥にラスボス的な6人が控えていて、計606人が殴り合う壮絶なアクションシーンを、何とワンカットで見せているのです!

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久保茂昭監督曰く、「参考にしたのは『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズや、『300(スリーハンドレッド)』の決戦シーンだが、向こうはCGなのに対し、こっちは全て生身の人間を使って撮影している。これだけ大規模なモブシーンを全て実写で撮った映像は、恐らく史上初だろう」とのこと。

このシーンを撮影するために、神戸港のコンテナ置き場を2週間かけて作り込み、ライブ撮影やスポーツ中継に用いる「フライングモンタ」という特殊な機材を日本の映画では初めて導入したそうです。

疾走する600人以上の男たちの頭上スレスレを滑るように移動する俯瞰ショットは、海外のアクション映画と比較しても全く引けを取らない迫力とスケール感を生み出していました。

というわけで本作は、「作り手たちが自分らのやりたいことをやり切った」という点において、見事に1本スジの通った(というかスジしか見当たらない)快作に仕上がっており、「天晴れ!」としか言いようがありません。

唯一の問題は「話に整合性が全く無い」という点ですが(街が爆発炎上しているのに警察も出動しない等)、出演者及びスタッフの熱意の前では取るに足らない問題です。「何が何だかよく分からないけど、とにかく凄いモノを観た!」と思わせてしまう映画、それが『HiGH & LOW THE MOVIE』なのですよ!


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