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これはすごい!巨大ロボットが登場する実写映画18選!

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本日、土曜プレミアムでSFアクション超大作『パシフィック・リム』が放送されます。ギレルモ・デル・トロ監督が撮ったこの作品は、「巨大ロボットと巨大怪獣がものすごいバトルを繰り広げる」という、日本の子供向けアニメをそのまんま実写化したような内容で、一見すると「ずいぶん幼稚な映画だな〜」と思ってしまうかもしれません。

だがしかし!デル・トロ監督は本気でこの”幼稚な映画”の製作に取り組んだのです。1億9000万ドルという破格の予算を惜しげもなく注ぎ込み、最新のCG技術を存分に駆使して映像化された巨大ロボの数々。それはまさに、実写版の『マジンガーZ』か?それとも『ゲッターロボ』か?と我が目を疑うほどの衝撃的なインパクトで観客の度肝を抜きまくり、全国の巨大ロボ好きを熱狂させました(映画の解説記事はこちらをどうぞ↓)。

『パシフィック・リム』はなぜ凄いのか?その魅力を徹底解説!

でも、当然ながら「巨大ロボットが登場する実写映画」っていうのは『パシフィック・リム』が初めてではありません。過去にもそういった作品はいくつも作られているのです。にもかかわらず、残念なことに「巨大ロボ映画」はほとんど注目もされず、多くの観客からスルーされているのが現状なのですよ。実にもったいない!

というわけで本日は、「意外と凄い巨大ロボ映画」を独断と偏見でいくつかチョイスしてみました。「デカいロボットが出てくる」という時点で内容に不安を抱く人がいるかもしれませんが(まあ、その不安は概ね的中してるんですがw)、「へ〜、巨大ロボの映画ってこんなにあるのか」程度の”ゆる〜い感じ”で読んでいただければ幸いです。

なお、アニメのロボットまで含めると数が膨大になりすぎるので、今回は「実写映画」に限定(日本の特撮ヒーロー番組に登場する巨大ロボも同じ理由で除外しています)。また、「どれぐらいのサイズから”巨大ロボ”と定義するのか?」については個人差があると思うので、とりあえず「人間よりもかなりデカい」というアバウトな大きさで選ばせてもらいました。いわゆる”人間サイズ”のロボットは含んでいないので、悪しからずご了承ください。


●『ロボ・ジョックス』

もし、巨大ロボ好きで『ロボ・ジョックス』を知らない、あるいは観たことがない人がいるとすれば、間違いなくモグリでしょう。それぐらい、”巨大ロボ界”における本作の存在感は絶大なのです。何より素晴らしいのはロボットの質感と重量感!そして本当に巨大ロボがいるかの如きリアリティ!

それもそのはず、この映画に出てくるロボットはCGではなく、全てミニチュアの模型を使っているのですよ。しかも、人間の背丈ほどもあるデカいミニチュアを実際に砂漠へ持っていき、本物の太陽光の下で、本物の火薬を爆破させてロボット同士のバトルシーンを撮影しているのだから凄すぎる!

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あまりにもロボットの表現にこだわりすぎて費用が膨らみ、なんと製作途中で母体のエンパイア・ピクチャーズが倒産!しかしトランス・ワールド・エンタテイメントが後を引き継ぎ、2年掛かりでどうにか完成させたという逸話が残っているほど、本作の撮影はハードだったとか。そういう意味でも「巨大ロボ好きは必見の映画」と言えるでしょう。

ちなみに僕は中学生の頃にこの映画をレンタルビデオ屋で見つけて、「これはすごい!」と興奮しながら友人の山本君に見せたら鼻で笑われたという苦い思い出がありまして(笑)。まあ確かにロボット以外の映像はチープ極まりなく、お世辞にも「完成度が高い」とは言えません。

ただ、巨大ロボ好きの製作者が、ほとんど自己満足みたいな企画を強引に推し進めただけあり、「俺が見たいロボット映画はこれなんだよ!」という謎の意気込みだけはビンビン伝わってきます。人型ロボットが戦車モードに変形して砂漠を爆走するシーン等、とにかくロボットの活躍場面だけは異常にかっこいいので、興味がある方はぜひどうぞ。

なお、ロボットのデザインは『バック・トゥ・ザ・フューチャー』(デロリアン)や『エイリアン』(ノストロモ号)で活躍したロン・コッブが担当していますが、実は日本のロボットアニメ『戦闘メカ ザブングル』を参考にしたらしい。確かに、敵のロボットのデザインが良く似てるなあ(笑)。

●『ガンヘッド』

『機動戦士ガンダム』の製作会社:サンライズと、『超時空要塞マクロス』のデザイナー:河森正治がタッグを組み、「史上初の実写巨大ロボットムービー!」という胸が熱くなるような宣伝文句と共に大々的に公開された本作は、高さ6メートルに達する主役ロボット(ガンヘッド)の実物大模型が作られたことでも話題になりました。

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いや〜、バブルな時代だったんですねえ(笑)。今だったら絶対に通らない企画ですよコレ。実物大の巨大ロボは劇中ではほとんど映らず、多くのシーンはミニチュアで撮影されたそうですが、いずれにしても巨大ロボをこれだけ全面的にフィーチャーした実写映画はこの時点では前例がなく、それだけでも実に画期的だと思います。

●『トランスフォーマー』

ハイ、皆さんご存じトランスフォーマーです(笑)。「あれは”生きてる金属”って設定だから、ロボットというより宇宙人じゃね?」という説もあるようですが(笑)、「ロボット映画」にカテゴライズするなら間違いなく一番ヒットしている作品でしょう。出てくるロボットの数もメチャクチャ多いし、巨大ロボ好きならとりあえず押さえておくべきかなと。

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●『Gセイバー』

サンライズが「ガンダム生誕20周年記念作品」としてアメリカとコラボし、デザイナーの大河原邦男も関わった本作。「あの『機動戦士ガンダム』がついに実写化された!」と聞いて期待したファンも大勢いたんじゃないでしょうか?しかし現実は…。

一応、舞台は”宇宙世紀223年”でモビルスーツも登場し、世界観的な繋がりはあるものの、過去のアニメシリーズとの関連はほぼ皆無。当然、アムロもシャアも出て来ません。それどころか「ガンダム」という呼称すら無いのです。

主人公が乗る巨大ロボ「Gセイバー」はガンダムっぽいデザインを踏襲していて、それなりに評価されているようですが、いかんせん本編映像は”安っぽい海外ドラマ感”が漂いまくり、全体的に貧乏くさい印象になっているのは残念でした。ただ、フルCGで描かれたモビルスーツ戦はなかなかカッコ良かったですよ。

●『THE NEXT GENERATION パトレイバー』

押井守監督が作った劇場アニメ『機動警察パトレイバー』は、ジェームズ・キャメロンやギレルモ・デル・トロなど、ハリウッドの映画監督に多大な影響を与えました。本作は、そんな押井監督が自ら実写化した作品で、非常に珍しいパターンと言えるでしょう(普通はアニメ版と実写版が同じ監督になることはない)。

特に凄いのは、劇中の警察ロボット「パトレイバー(98式AVイングラム)」を、わざわざ実物大の模型を作って撮影している点ですね(フルCGの映像も併用)。しかもガンヘッドみたいに「作ってそのまま」じゃなく、専用のトレーラーに積んで、北海道から九州まで日本各地を宣伝して回ったらしい。映画のプロップを有効活用してるなあ(笑)。

なお、実写映画版の方はアニメ版『パトレイバー2』の後日譚みたいな話なので、アニメを観ていないと少しわかり難いかもしれません。でも、「アニメ版の雰囲気を忠実に実写化している」という点ではとても貴重なロボット映画なので、機会があればぜひご覧ください。

●『ロボフォース 鉄甲無敵マリア』

「香港がうっかりロボットものを作ったらこうなった」という見本みたいな映画です(笑)。内容は、サリー・イップ演じる人間型ロボット”マリア”と、敵の犯罪組織が作り上げた巨大ロボ”パイオニア1号”が激しい戦いを繰り広げるSFアクションなんですが、敵の巨大ロボが『機動戦士ガンダム』のザクそっくりなんですよ。これはアカンやろ(^_^;)

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●『カンフーサイボーグ』

『ロボフォース 鉄甲無敵マリア』のロボットは着ぐるみでしたが、最新デジタル技術を導入した本作ではフルCGのロボットがドッカンドッカン暴れまくります!印象としては「アイアンマン + トランスフォーマー」みたいな感じですかねえ。しかもかなりテタラメ成分多めの(笑)。

まず最初に人間サイズのロボットたちが登場して、自動車などの乗り物に変形するんです。それはいいんですが、自転車に変形してるヤツがいるんですよ。いやいや、部品が少なすぎるでしょ!?いくらなんでも質量を無視しすぎだよ(笑)。最後に登場する巨大ロボも、頭に”お札”を貼ってますからね。つまりキョンシー型ロボットなわけで。

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まあ、コメディ映画として見れば「こんなもんか」という感じですけど、終盤はどんどんシリアスな展開にシフトしていくので、普通に観てると前半とのギャップに頭がクラクラしてくるかもしれません(苦笑)。なお、ロボット同士のカンフー・アクションはそれなりに迫力がありますよ。

●『オーガストウォーズ』

↑この予告編を観て「ああ、トランスフォーマーのパチモンね」と思った人も多いんじゃないでしょうか?僕もそう思いました。でも違うんです。全然トランスフォーマーじゃないんですよ!いや、映画の中にはちゃんと”巨大ロボ”が出てくるんです。ただ、その”出し方”が問題でして…。

そもそもこの映画って「実話ベース」なんですよね。2008年に実際に起きた南オセチア紛争を題材にして、最前線に取り残された子供を救い出すために、若い母親が勇気を振り絞って戦場へ乗り込んでいく姿を描いた、真面目な戦争ドラマなんです。

なのに、この予告編はひどすぎる!これを見て「トランスフォーマーのパチモン」と判断した人は絶対観に行かないだろうし、逆にトランスフォーマーみたいな映画を期待した人は「なんじゃコレ?」と激怒するだろうし、誰も得しないですよ!というわけで、今までスルーしていた人も機会があればぜひ観てください。ロシア軍が全面協力した壮絶な戦闘シーンは必見です!

●『鉄人28号』

ご存じ、横山光輝の原作漫画を実写化した作品です。過去にテレビドラマ化やアニメ化はされていますが、長編映画化は本作が初めてだとか。主役ロボの鉄人28号は実物大の頭部が作られ、戦闘シーンはCGで描かれるなど、頑張って映像化しようとしている努力は見受けられます。

が、肝心の鉄人28号のビジュアルが微妙なんですよねー。実写なのにアニメチックに描かれていて実在感が薄いのですよ。以前、NTTドコモが鉄人28号でCMを作っていましたが、そっちの方がよっぽどカッコ良かったな〜と(コレね↓)。

じゃあ、この映画の見どころは?と言われると、ズバリ”役者”が凄い(ロボじゃないのかよw)。主人公の金田正太郎役に、『海を感じる時』、『紙の月』、『愛の渦』、『ぼくたちの家族』などで印象的な演技を披露し、第38回日本アカデミー賞で新人俳優賞を、第57回ブルーリボン賞で助演男優賞を受賞した池松壮亮が起用されているのです。

さらに、ヒロインは蒼井優、敵の科学者は香川照之(!)。その他、薬師丸ひろ子、川原亜矢子、中澤裕子、高岡蒼佑(現:高岡奏輔)、伊武雅刀、矢沢心、田中麗奈、妻夫木聡、阿部寛、柄本明、中村嘉葎雄、林原めぐみ(ブラックオックスの声)など、信じられないほどキャスティングが豪華なんですよ。なぜこんなに有名人が集結しているのかは全く分かりませんけど(笑)。

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●『アバター』

地球製軍用パワードスーツのAMPスーツは、操縦者の腕力を増幅(アンプリファイ=AMP)するシステムで、パイロットが腕を動かせばロボットの腕も連動するという、視覚的にも分かりやすいマシンでグッド。映画後半にマイルズ・クオリッチ大佐が大暴れするシーンも良かったですねえ。いわゆる”パワードスーツ”って、アニメや漫画ではお馴染みですけど、映画に出てくる機会は意外と少ないので貴重だと思います。

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●『第9地区』

とにかく、クライマックスで主人公が操縦するエクソスーツがカッコいい!『アバター』のAMPスーツもいいんですが、『第9地区』のエクソスーツはデザインが素晴らしいんですよ。フルCGなのに実在感も十分あるし、ロボットの描き方が実に見事でしたねえ。

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●『ゴジラ対メカゴジラ』

目から光線!指からミサイル!攻撃時には首がグルグル回転する愉快なギミック!さらにあの巨体で空を飛ぶなど、あらゆる面でかっこ良すぎるメカゴジラ。よく考えたら「巨大ロボと怪獣の戦闘」って、『パシフィック・リム』よりこっちの方がずっと早かったんですよね。ハリウッドでリメイクしてくれないかなあ。

●『ターミネーター4』

皆さんご存じ『ターミネーター』シリーズの4作目です。このシリーズは基本的に人間サイズのロボットが出てくるだけなんですが、本作は近未来が舞台になっているため、様々なバリエーションのターミネーターが登場しています。

その中で最も巨大な「ハーヴェスター」と呼ばれるロボットは、なんと全高25メートルにも達する破格のデカさ!映画では序盤であっさり壊れてしまいますが、本来ならラスボスレベルの巨大ロボですよ。つーか、なぜこいつをラスボスにしなかったんでしょうか?不思議でなりません。

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●『サイボーグ・シティ』

雑に内容を紹介すると、「奇妙な街に迷い込んだ8人の美女が、襲ってくるロボットたちと壮絶な戦いを繰り広げる」という、安〜いB級SFアクションです。ロボットを作ったのは一人のマッドサイエンティストで、この人が巨大ロボを開発してるんですよ。ただ、肝心のロボットが…

・巨大ロボ好きをアピールする悪の科学者↓

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・完成した巨大ロボ↓

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ダセえ〜!映画の公開は2009年なのに、デザインセンスが60年代で止まってる感じが逆に凄い(笑)。まあ、B級と割り切って観ればそこそこ楽しめるかな〜って感じです。8人のヒロインが披露するアクションはなかなかカッコ良かったので、そっちをメインに観てください(笑)。

●『トランスバトラー』

珍しいフィリピン製の巨大ロボ映画です。題名からしてトランスフォーマーのパチモン臭がプンプンしてますけど、中身も相当パンチが効いてますよ(笑)。DVDのパッケージにはオプティマスプライムみたいなロボットが描かれていますが、本編には1ミリたりとも出て来ません。ただ、数ある”トランスフォーマーもどき”の中では比較的マシな方ではないかなと。ヒロインが美人なところもポイント高し(笑)。

●『女子高生ロボット戦争』

内容は「2人の女子高生が一人の男子をめぐって対立する」という単なる学園ラブコメディーなのに、タイトルとパッケージから溢れ出るボンクラ感が凄まじい!誰が考えたのか知りませんが、この作品名だけで500点ぐらい上げたい心境です(笑)。なお、「ロボット戦争」と煽ってる割にはロボットはほとんど出て来ません(^_^;)

●『ヤマトタケル』

『ガンヘッド』の高嶋政宏が、日本神話のヤマトタケルを演じたファンタジー映画。この物語のクライマックスに登場するのが、ウツノイクサガミ(宇宙戦神)という全高12メートルの巨大ロボです。厳密に言うと「戦いの神様」なのですが、メタリックな外観や、頭部から発射される必殺ビーム(魔砕天照光)や、敵の攻撃を防ぐタケル・バリアー(時裂空漸波)など、その姿はどう見ても戦隊ヒーローの巨大ロボ(というより『トップをねらえ!』のガンバスターですねw)。

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●『メガ・シャーク vs グレート・タイタン』

「メガ・シャーク」というのは古代のサメ:メガロドンのことで、本作はメガ・シャークと人類の戦いを描いたシリーズ第4弾です。まあ、だいたい巨大なタコや巨大なワニと戦っていて、人類はそれに巻き込まれてる感じなんですが、今回戦う相手は巨大ロボなんですよ。

「コロッサス」という名の旧ソ連が開発した巨大ロボとメガ・シャークが戦うんですけど、その戦い方がものすごい(色んな意味で)。ちょっとだけネタバレすると、コロッサスがメガ・シャークの尻尾をつかんでブンブン振り回し、勢いをつけて手を離すと、そのまま巨大サメが宇宙まで飛んで行くんです。

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何を言っているのか分からないと思いますが、僕も何を見せられたのかよく分かりません。ありのままに起こったことを書いています(笑)。宇宙までブン投げられたサメがどうなるかっていうと、すぐに地球へ戻って来て何事も無かったかのようにまた戦いを続けるんですけどね。もう何がなんだか…。なお、コロッサスの見た目が某『進撃の巨人』に酷似していて、ますます微妙な気持ちになりました(^_^;)


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