どうも、管理人のタイプ・あ~るです。
先週、金曜ロードSHOW!で宮崎駿監督の『崖の上のポニョ』が放送されました。2010年の初放送時に29・8%という高視聴率をマークした本作ですが、5回目となる今回も安定した数字(12・5%)を記録した模様。
そんな『崖の上のポニョ』の放送中、SNSでは主人公の母親:リサが運転する車に注目が集まっていたようです。どうやら嵐の中を爆走するリサの軽自動車(通称リサカー)が「マニュアル仕様」ということに気付いた人たちが、「走り屋みたいだ!」「リサかっけー!」などと盛り上がっていたらしい。
確かに、リサが車を発進させる場面は、左足でクラッチを切り、右足でアクセルを踏み込んで勢いよくダッシュしているように見えます。なので僕も以前から「リサの車はマニュアル車なんだろう」と思っていました。
嵐の中を爆走するリサカーを描いたのは、『ジャイアントロボ -地球が静止する日』でキャラデザや作画監督を務めた山下明彦さん。山下さんは「もう楽しくて仕方がない!」「この作品をやるために僕はアニメーターになったのかも…」などと言いながら夢中で作画していたそうです。 #崖の上のポニョpic.twitter.com/lbPDUvOJWO
— タイプ・あ~る (@hitasuraeiga) August 23, 2019
ところが…
その後のシーンを注意して見ていると、シフトレバーがチラッと映るんですけど、一番上に「P」という文字が…。あれ?これってオートマじゃないの???
気になった僕は(この映像だけではハッキリ分からないので)、宮崎駿監督が描いた『崖の上のポニョ』の絵コンテを確認してみました。すると…
「ブレーキペダルを踏ん張っていたリサの足、パッとはずしてサイドブレーキペダルを踏み込み、同時にアクセル踏み込む」と書いてるんですよ。
サイドブレーキペダルとは、手で引く「サイドブレーキ」ではなく、足で操作するタイプの、いわゆる「パーキングブレーキ」のことだと思われます。
つまり宮崎監督の指示では、リサの車のペダルは右から「アクセル」、「ブレーキ」、「サイド(パーキング)ブレーキ」となっていて、「クラッチ」がどこにも無いんですよ。
やっぱオートマ車じゃん!
要するにあのシーンは、クラッチを切ってたんじゃなくて「パーキングブレーキを解除しながら車を発進させている状態」だったんですね。いや~、勘違いしてたわ(苦笑)。
というわけで、リサの激しいドライビングテクニックを見て多くの人が「マニュアル車」と思っていたようですが、どうやらオートマだったみたいです(^.^)