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『ジュラシック・ワールド』の日本語吹替え版に関する大問題!

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本日、金曜ロードショーで『ジュラシック・ワールド』が放送される。

世界中で大ヒットした『ジュラシック・パーク』シリーズの4作目で、公開中の続編『ジュラシック・ワールド/炎の王国』を宣伝するためなのだが、日本語吹替え版をめぐってちょっとした騒ぎが起きていたのをご存じだろうか?

まず、2015年に『ジュラシック・ワールド』が劇場で公開された際、俳優の玉木宏が主役のオーウェン(クリス・プラット)、木村佳乃がヒロインのクレア(ブライス・ダラス・ハワード)の声を吹替えたものの、例によって映画ファンから批判が殺到。

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「キャラクターのイメージと全然合ってない!」「なぜプロの声優を起用しないんだ!」などのクレームが続出したらしい(個人的には玉木宏のアフレコが下手とは感じなかったけど、クリス・プラットのワイルドな風貌に玉木のクールな声は合わないと思う)。

ただ、この日本語吹替えは後にブルーレイにも収録される、いわば”公式版”とも言える吹替えだ。

にもかかわらず、2017年8月に金曜ロードショーで放送することが決まった際、なんと日本テレビは「違う俳優で作り直そう」と決断したのである。こうして、新たに山本耕史と仲間由紀恵を起用した「金ロー版吹替え」を独自に制作、テレビで放送された。

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ところが、事実上の“失格”の烙印を押される形になった玉木と木村の両事務所は「そんなにウチの俳優が気に入らないのか!?」と大激怒。日テレ側との間に険悪なムードが漂うことになってしまった。

しかも、この時点で2018年に『ジュラシック・ワールド/炎の王国』が公開されることが決まっており、日本の配給会社や宣伝担当者は「う〜ん困った!次回作は誰に吹替えを頼めばいいんだ?」と大弱り(この人たちには「プロの声優を使う」という発想はないのだろうか?)。

そんなゴタゴタがありつつも、結局は前作に引き続いて玉木宏と木村佳乃が吹替えを担当することになり、配給会社は一安心。ただ、そうなると気になるのが金曜ロードショーだ。

当然、『炎の王国』が公開されるタイミングで『ジュラシック・ワールド』を放送するはずだが、その際にどちらの吹替えを放送するのか?

結果は………なんと劇場公開版!つまり「玉木&木村版吹替え」を放送することに決定!えええええ!?これは”日テレ側が事務所や配給会社に配慮した”ってことなのだろうか?う〜む…

理由は良くわからないが、とにかく日テレがわざわざ時間と費用をかけて作った「金ロー版」は放送しないという決断を下したわけで、恐らく今後二度と「山本&仲間版吹替え」を観る機会もないだろう。

なぜなら、金曜ロードショーが作った吹替え版を他のテレビ局が放送することはあり得ないし、今後ブルーレイやDVDに収録される可能性もほぼ無いからだ。

つまり「山本耕史と仲間由紀恵の日本語吹替え」は”封印作品”になってしまったのである(2017年に放送された金ロー版を録画している人は「お宝映像」になるかもしれないので持っていた方がいいぞw)。

まあ、個人的には特にこだわりもないんだけど、「せっかく作った吹替えを封印するなら作らなきゃいいのに…」とか、「山本と仲間の立場はどうなる?」とか、「そもそもちゃんとした声優を使えよ!」とか、色んな意味でモヤる案件だなあ(^_^;)


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