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個人的にオススメ!漫画・アニメの実写化映画10選

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どうも、管理人のタイプ・あ〜るです。

さて現在、全国の劇場で実写映画版『鋼の錬金術師』が上映中なんですけど、色んな意味で話題になっているようですね(苦笑)。

なにしろ、制作が発表された瞬間から実写化に対する厳しい批判が殺到し、公開前にもかかわらずYahoo映画のレビューは★1つと★5つが連投されて大荒れ!

さらに、監督の曽利文彦氏が「皆さんの質問に答えます」とツイッターでつぶやいたところ、あっという間に炎上しまくり、公開後も賛否両論真っ二つ…という凄い有様ですから。

こういう状況を見ると「相変わらずアニメや漫画の実写化は世間の反発が強いんだなあ…」と思わざるを得ないんですが、逆に”評価の高い実写化”が増えていることも事実です。

特に最近は実写版の制作本数が激増しているため、”当たり”が出る確率も多くなっているのに、意外とそういう作品が知られていないんじゃないかな?と。これは非常にもったいない!

というわけで本日は、ここ最近(4〜5年以内に)公開された映画の中で、個人的に「これは面白い!」と感じたアニメや漫画の実写化作品を10本取り上げてみたいと思います。


●『バクマン。』

高校生の友人2人がコンビを組んで漫画家を目指し、週刊少年ジャンプで連載を勝ち取りライバルたちと首位を争う…という青春サクセス・ストーリーです。

ジャンプに連載されてる時から読んでいて、個人的に好きな漫画なんですけど、まさか実写映画化されるとは思いませんでした(ちなみにアニメ化もされています)。

配役が発表された時点で「佐藤健と神木隆之介のキャスティングが逆じゃね?」と軽く炎上したものの(笑)、いざ公開されると大ヒット&大絶賛!

漫画版に比べると登場キャラも少なく設定もあちこち変更され、「決して原作に忠実な実写化ではない」にもかかわらず、なぜ高評価されたのか?と言えば、やはり一つの映画として純粋に面白かったからでしょう。

監督の大根仁氏は、森山未來主演の『モテキ』でも原作を適度に改変しつつ、同時に”原作の魅力”を理想的な形で再構築しており、「バランスの取り方が非常に上手い」と感じました。間違いなく、漫画の実写化における”成功例の一つ”だと思います。


●『アイアムアヒーロー』

漫画家アシスタントの冴えない主人公がある朝目覚めたら世界がゾンビに支配されて…というパニック・ホラーです。

「ゾンビ映画」と言えば海外でも日本でも昔から数多く作られていますが、残念ながら「大抵は低予算で低レベル」という印象は否めません。

しかし本作は、邦画のホラー映画としては破格の予算を投入し、リアルかつグロテスクなゾンビの造形にも力を入れ、圧倒的にクオリティの高い”本格ゾンビ映画”を作り出してしまったのですよ!

そのため、残酷描写が苦手な人にはオススメし辛い部分もありますが、主人公のキャラクター(大泉洋)も含めて全体的には「コメディ成分」が多目なので、割と気軽に観られると思います。

日本では撮影が難しい「高速道路上のカーアクション」を、わざわざ韓国まで行って撮影したり、廃業になったアウトレットモールを丸ごと借り切ってロケするなど、スケールのデカさも素晴らしい。


●『ちはやふる』

「競技かるた」に打ち込む少年少女の姿を描いた青春ストーリーです。「かるた」と聞くと穏やかなイメージなんですけど、躍動感あふれる試合シーンは完全に「熱血スポーツ映画」ですね(笑)。

本作の見どころと言えば、競技かるたを通じて育まれる仲間たちとの絆や友情、そして淡い恋愛ドラマなど、色々あるんですが、とにかく主演の広瀬すずが可愛い!ひたすら可愛い!それに尽きると思います(笑)。


●『ヒメアノ〜ル』

清掃会社で働く主人公(濱田岳)は、コーヒーショップ店員の阿部ユカ(佐津川愛美)と付き合うことになるが、ある日同級生の森田正一(森田剛)に再会したことで恐ろしい事件に巻き込まれ…というサイコ・スリラーです。

この映画、前半は普通なんですよ。濱田岳が清掃会社の先輩のムロツヨシに「好きな子がいるんだけど…」と打ち明けられ、協力しようとしたら逆にその娘と付き合うことになってムロツヨシがショックを受ける…みたいな。

そういう、「緩めのラブコメ」のような展開が続くので、「あれ?これって喜劇映画だっけ?」と軽く混乱させられますが、V6の森田剛が絡んでくる辺りから急激にテイストが変化!

この森田剛が演じる森田正一(ややこしいw)のキャラクターが凄くて、元同級生の和草に金をせびり、断られると和草と彼の婚約者まで殺害し、その後も次々と凶行を重ねていく等、とんでもない男なんですよ。

しかし、決して”恐ろしい凶悪殺人鬼”というだけでなく、街でチンピラに絡まれてカツアゲされたり、金がなくなって漫画喫茶で寝泊まりしたり、弱い一面も見せているところがポイント。

実は、森田は学生時代に同級生たちから酷いいじめを受けていて、そのことが彼の精神に甚大な影響を及ぼしていたのです。果たして彼らの運命は…。ラストシーンも非常に切なくて印象的でした。


●『HK 変態仮面』

「女子のパンティーを頭から被ったほぼ全裸状態の男が悪を倒すヒーロー映画」で、タイトル通りの変態野郎……というか”ド変態”ですね(笑)。

主役を演じた鈴木亮平も、初めて鏡の前で自身のコスチューム姿を見た時、「ちょっと待て俺、本当にいいのか?引き返すなら今だぞ…!」と心の中で何度も自分に問いかけたらしい(笑)。

もともと本作の実写化は、原作の大ファンの小栗旬が望んでいたようですが、本人が自ら変態仮面を演じようとしたところ、事務所から全力で止められたそうです(当り前だw)。

そんな汚れ役を見事に演じ切った鈴木亮平は、「もう二度とまともな仕事は来ないかもしれない…」と心配したものの、直後にNHKの連続テレビドラマ『花子とアン』への出演が決まり、今やすっかり人気俳優として活躍中。

これだけ有名になったら、普通は「いやいや、もう変態仮面なんかやるわけないだろ(笑)」ってなりそうじゃないですか?でも鈴木亮平は違うんですよ。

なんと2016年に続編の『HK 変態仮面 アブノーマル・クライシス』の制作が決定した時も、余裕でオファーを引き受け、再び1作目と同じように頭からパンティーを被り、全身全霊で変態仮面を演じたという。まさに役者の鑑(かがみ)だ!


●『銀魂』

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『変態仮面』への出演を止められた小栗旬が主役を演じた本作。監督は『変態仮面』と同じ福田雄一で、宇宙からやって来た天人(あまんと)が実権を握る江戸時代末期、便利屋を営む坂田銀時の活躍を描いたSF時代劇コメディです。

福田雄一監督は『HK 変態仮面』の他、『逆境ナイン』(脚本)、『俺はまだ本気出してないだけ』、『斉木楠雄のΨ難』、『アオイホノオ』など、漫画原作の実写化を数多く手掛け、しかも「大のお笑い好き」ということで、この手の仕事は慣れているのでしょう。

本作も、通常ならコスプレ大会になりそうなキャラクターのルックスを、敢えてそのまま踏襲することで原作の世界観を再現し、さらに劇中で炸裂するギャグもキレが良く、実に楽しい映画に仕上がっていました。

また、共演者も菅田将暉、橋本環奈、柳楽優弥、新井浩文、吉沢亮、早見あかり、ムロツヨシ、長澤まさみ、岡田将生、佐藤二朗、菜々緒、安田顕、中村勘九郎、堂本剛など、非常に豪華でグッド。結果、驚異的な大ヒットを記録し、パート2の制作も決まったようです。


●『寄生獣』

作品の評価は賛否がわかれると思いますが、「人間の身体がグロテスクに変化し、手足を武器に変えて恐ろしいバケモノと激しいバトルを繰り広げる」というアクション・ホラー映画なんて、なかなか日本では作れないので、かなり貴重だと思います。

登場キャラクターが減っていたり、原作から改変された部分も目立ちますが、CGを駆使した変身シーンやアクションは圧倒的な迫力で素晴らしい。ただ、映画は前編と後編にわかれていて、前編はそれなりに面白いものの、後編の展開がちょっとバタバタしているのが残念。


●『ミュージアム』

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雨の日にだけ現れ、残虐な猟奇殺人を続ける「カエル男」と、それを追う刑事との攻防を描いたサスペンス。「ペットフードの刑」など、何かに準えて殺人を実行する様は明らかにデヴィッド・フィンチャー監督の『セブン』の影響を受けていると思われますが、原作がそうなんだからしょうがない(笑)。

まあ、邦画でこういうエグい猟奇サスペンスは滅多にないし、ましてや小栗旬や妻夫木聡が出演する大作映画で…となるとなおさら機会が少ないと思うので、面白い組み合わせなんじゃないかと。

ただ、原作とはストーリーが多少変わっている点や、「映画史上最悪のラスト」と言われた『セブン』に比べると、ちょっと…みたいな不満は確かにあるかもしれません。


●『ヘルタースケルター』

”全身美容整形”という秘密を抱え、モデルの頂点に君臨するヒロインの際限のない欲望と転落への道のりを、過激な性愛描写と極彩色のヴィジュアルで描き出したサスペンス。

主人公を務めた沢尻エリカは、2007年の『クローズド・ノート』の舞台挨拶で不適切な発言(「別に」)をして以来、女優の仕事から遠ざかっていましたが、本作で5年ぶりに映画出演を果たしました。

監督は、蜷川幸雄の娘で写真家の蜷川実花さん。映像にこだわる彼女の作品は、カラフルで鮮やかなビジュアルが特徴で、『ヘルタースケルター』も蜷川監督の個性を存分に発揮した映画と言えるでしょう。

他にも大森南朋、寺島しのぶ、綾野剛、水原希子、新井浩文、鈴木杏、寺島進、哀川翔、窪塚洋介、原田美枝子、桃井かおり等、豪華キャストが出演(寺島しのぶと綾野剛の”誰得な濡れ場”もありw)。


●『海街diary』

鎌倉の古い一軒家に暮らす三姉妹が、腹違いの妹を迎え入れ、それぞれに複雑な想いを抱えながらも徐々に家族としての絆を紡いでいく姿を、鎌倉の四季折々の美しい風景とともに綴ったヒューマンドラマ。

これはもう、「吉田秋生の原作漫画を是枝裕和監督が撮るとこうなるのか!」という喜びですね(吉田さんも是枝監督も好きなんでw)。非常に安定感のある良い日本映画だと思います。

綾瀬はるか、長澤まさみ、夏帆、広瀬すずが演じる四姉妹の会話シーンやキラキラした日常を見ているだけで気持ちが癒されますよ。あと広瀬すずが可愛い(二回目w)。

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というわけで、ここ最近公開されたアニメ・漫画の実写化映画の中から、個人的に「アリだな」と思った作品を取り上げてみました。

これ以外にも『ピンポン』、『クローズZERO』、『るろうに剣心』、『デスノート(前編・後編)』、『テルマエ・ロマエ』、『カイジ 人生逆転ゲーム』、『ALWAYS 三丁目の夕日』など、面白い実写版映画はたくさんあります。

もちろん、「ふざけんじゃねえ!」と言いたくなるような作品もたくさんあるんですけど、「結局は作り方次第で傑作にも駄作にも成り得る」ってことなんじゃないかと。そういう意味では、漫画の実写化も普通の映画も違いはないと思います(^_^)


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