どうも、管理人のタイプ・あ〜るです。
このブログでは時々「アニメーターの待遇」に関する記事を書いてて「またか」と思う人もいるでしょうけど(笑)、先日スタジオジブリの公式サイトに「アニメーター募集」の告知がアップされました。
これは、宮崎駿監督が新作長編アニメを作ることになり、それに参加するスタッフを集めるためなんですが、「給与:月額20万円以上」「賞与:年2回」など、かなりいい条件を提示してるんですね。
なんせ、日本のアニメーター(動画マン)は「月収6万円〜9万円」「賞与なし」が当たり前で、食うや食わずの生活をしながら働いている人が大半だから、それに比べると天国みたいに素晴らしい待遇なわけです。
ところが、この告知を見た海外の人たちから「週給450ドル(約5万円)は問題だ」「あまりにも安すぎる」「十分な貯蓄がないとできないよ」などのコメントが相次いだらしい(以下「ハフィントンポスト」のリンク↓)。
きっかけとなったのは、アニメの最新ニュースを配信している『CARTOON BREW』の求人情報で、1ドル110円換算で約1800ドル(約20万円)、週給にして約450ドルという給与に対し、「あのジブリがこの程度しか出せないのか?」「LAの4分の1だぞ」と驚きの声が上がっているそうです。
この反応を見た日本人からは、「日本の貧しさを痛感する」「ホントに恥ずかしい」「日本のアニメーターはお買い得なんだよなぁ」などのツイートが殺到し、改めて日本のアニメ制作事情の厳しさを嘆いているらしい。
スタジオジブリの求人、週$450、つまり月に$1800、日本円にして20万くらいはあるのだけど、世界中の色んな人から「誰もそんな給料で働くべきじゃない。犯罪だ」とかコメントついてる。日本の貧しさを痛感する。
— 三月うさぎ (@marchinghare) 2017年5月27日
https://t.co/mvbqBUD4Iy
ジブリのアニメーター募集20万円に対して「犯罪だろ」と驚く海外アニメファンに「みなさんが楽しんでいる日本アニメは平均年収110万円、月収9万円の動画マンが支えています」と教えたらチョコレート産業の闇みたいな国際スキャンダルになりそうhttps://t.co/3RYP4m07O9
— cdb (@C4Dbeginner) 2017年5月27日
「世界のジブリ」がアニメーターを月20万で雇います、ってことが世界中の業界人にバレて、「犯罪だろ」と呆れられてしまった。ところがだよ、全くの門外漢のアタクシでさえ、「新人アニメーターが20万も貰えるのか、さすがはジブリだ」と思っちゃったわけだ。ホントに恥ずかしい。(´・ω・`)
— にのうらさとこヾ(○'∀'○)ノ (@ameayunon) 2017年5月27日
ジブリの求人、日本では「高待遇!流石ジブリ!」なのに外国では「は?ガキの小遣いかよ」な状況って外国から見たら日本のアニメーターはお買い得なんだよなぁ。外国に根こそぎ引っこ抜かれたら日本アニメ終わるのでは?
— さんまだんご (@atnmtest) 2017年5月27日
しかしその一方では、「いやいや、ジブリが明記しているのは”月額20万円以上”だから、働き方次第でそれ以上もらえるという意味だよ」「そもそも月に20万ってそんなに安いか?」「海外では社会保障等が全部自腹だから、それも考慮しないとね」「職種が全然違うのに比較しても意味がない」などの反対意見も出ているようです。
うっとおしいな、、、表層だけで、脳神経の伝達が事切れて理解出来ない奴等が。
— 上妻晋作 (@kozuma_) 2017年5月28日
ジブリは未経験者に最低20万円という給与を保証すると明記してあるじゃないか。過去在籍していた動画さんが月30万以上貰ってた意味を知れ。
ジブリの求人でアニメーターの給料が安いって世界が衝撃を受けた件、あれ週$450月額だと$1800。日本円に換算するとほぼ20万円だけど、これ20日8時間労働に直すと時給1250円なんだよ。
— チラ裏はフォースと共にI♡GB (@chirashi_uraura) 2017年5月28日
これを安いって思う奴は、まさか最賃1500円をありえないとぶっ叩いてないだろうな。
ところでスタジオジブリのアニメーター、社会保障とかどうなっているんだろう? 海外だとそのあたりは全部自前ってことを前提に給料を出している節があるんだが。だからシリコンバレーでは、高給取りのはずなのに家が借りられずホームレスなんてのが出ている。
— ふーらいぼー (@Whoraibow) 2017年5月28日
ジブリの動画マン募集に対する外国人の反応の元記事見たけど、「LAのストーリーボード職の給料の4分の1だぞ」というコメントを見て、「4分の1って言われているぞ!」って騒ぐ日本人おかしいよ。ストーリーボード職と動画マンの仕事内容はぜんぜん違うし。
— bono1978 (@bono1978) 2017年5月28日
ストーリーボードは日本の絵コンテ作成と同等で、劇場作品でも最上流過程で常に監督と密接な4〜8人だから……動画さんと同じラインで考えるのは無理。 (๑ ̄∀ ̄)
— 上妻晋作 (@kozuma_) 2017年5月28日
というわけで、「スタジオジブリのスタッフ募集要項」に関して、日本だけでなく海外からも様々な意見が上がっているようです。
果たしてジブリの月額20万円は高いのか安いのか?という問題はありますけど、その前に「そもそも新人アニメーターにこれだけの給与を払えるアニメ会社が、日本では他に存在しない」という問題をもっと深刻に考えるべきなんじゃないのかなあ。
なお、ハフィントンポスト日本版のスタッフがスタジオジブリの広報担当者に「給与20万円は安すぎないか?」という反応についてどう思うか問い合わせたところ、「コメントは差し控えさせていただきたい」との回答だったそうです。いや、それは別に聞かなくてもいいんじゃない?(^_^;)
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