『新世紀エヴァンゲリオン』の庵野秀明監督がCG技術を駆使して作り上げた超大作『シン・ゴジラ』。今年の夏に公開され、全国で大ヒットを記録した怪獣映画が、ついにブルーレイ&DVD化されることになりました(来年3月発売予定)。
いや〜、今回のゴジラは中身が濃いというか、ストーリー的にも映像的にもディテールが細かいので、ソフトが出たら家でじっくり確認したいと思ってたんですよね。
あと、日本のゴジラとしては「初のフルCG」という点もポイントでしょう。いきなりCGを作るのではなく、最初に精密な雛型を作って、それを3Dスキャンすることでデジタル・ゴジラを生み出したという。
今回、ゴジラの雛型を作った竹谷隆之さんは、庵野秀明さんから「背びれから尻尾にかけては、骨が露出しているようなイメージでお願いします」と言われ、「だったら本物の骨を使ってやろう」と考えて、キツネやイタチなどの骨を埋め込んだそうです(尻尾の先端部分は魚や蛇の骨)。
なお、フルCGのゴジラといえば、1988年にアメリカで作られた『GODZILLA』(通称エメゴジ)や、2014年の『GODZILLA ゴジラ』(通称ギャレゴジ)が既にありますが、それらはゴジラを「巨大生物」に見立てたものでした。
そして『シン・ゴジラ』のCGスタッフたちもギャレゴジのような動きを想定し、「筋肉シミュレーション」みたいなプログラムを頑張って組んでいたそうです。ところが、庵野さんは着ぐるみテイストを望んでいたため、それらのCGが全部却下されてしまいました。
動きをチェックする際も、「違う!そんな生物的な動きじゃなくて、もっと着ぐるみっぽい感じで!」と何度もリテイク。そのため、質感のパラメーターを全部「ゴム製の素材」に変更するなど、予期せぬ苦労を強いられたそうです。
また、本作には自衛隊の現用装備が多数登場しますが、本物とCGが混ざっているらしく、CGの場合は演習場にスキャニング用カメラを持ち込んで、実機の周りをグルグル回りながらスキャンしたとのこと(1機のデータを撮るのに1時間半以上かかったらしい)。
今回の『シン・ゴジラ』には、そういった裏話や苦労エピソードが山ほどあるみたいなので、ぜひともメイキング映像をじっくり確認したいですね(^_^)
あと、豪華メイキング本『ジ・アート・オブ シン・ゴジラ』ももうすぐ発売されるので、こちらも要チェックですよ(^_^)
ジ・アート・オブ シン・ゴジラ!!!
— 株式会社カラー (@khara_inc) 2016年12月20日
見本が!!!!届きました!!!!!
12月30日発売、30日にお手元に届くようAmazonさんが頑張ってくれています(地域により配送状況が異なります) #シン・ゴジラ #シンゴジラ pic.twitter.com/iULFORoLnt