どうも、管理人のタイプ・あ~るです。
そろそろ年末が近づいてきましたが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?
さて、毎年この時期になるとワッシュさんのブログ(「男の魂に火をつけろ!」)で「映画ベストテン」の企画が開催されてまして、当ブログも例年お世話になってるんですけど、今年のテーマは「漫画実写化邦画ベストテン」に決まったようです。
要は「漫画原作の日本映画からベストな作品を10本選ぶ」ってことなんですが、う~ん…なかなかムズいお題ですな~(笑)。
ちなみに「漫画の実写化」っていうと世間では割とネガティブな印象が蔓延しているようで、つい先日も「『鬼滅の刃』が実写化決定?」みたいな記事が出た途端にネットがザワつきました(笑)。
まあ、たしかに近年の日本映画はヒットした漫画を実写化するパターンが非常に多く、人気俳優やアイドルを主役に据えて安易に作られた実写版に批判が殺到することもありますが、「いやいや決して全ての実写化がダメなわけじゃないぞ」と。
過去から現在に至るまで漫画を実写化した映画は数多く作られ、「その中には出来がいいものも結構あったりするんだぞ」と。そんなわけで、本日は「これ割と上手く実写化してるんじゃね?」と思った日本映画を選出してみましたよ(^.^)
1.『ピンポン』(2002年 曽利文彦監督)
松本大洋の原作を実写化した卓球映画ですが、必ずしも実写化しやすい漫画ではありません。むしろ、個性的すぎるキャラクターや独特の世界観など「これをどうやって実写化するの?」と悩むような題材でしょう。
しかしながら、出来上がった映画は配役もストーリーも音楽も実に見事な完成度で、原作ファンからも高く評価されたのです。特に窪塚洋介、ARATA(井浦新)、中村獅童、大倉孝二、竹中直人、夏木マリなど出演者たちの熱演が素晴らしかったなあ(よく見たら佐藤二朗や染谷将太も出てたのねw)。
2.『DEATH NOTEデスノート』(2006年 金子修介監督)
金子修介監督と言えば『平成ガメラ』三部作が有名ですが、本作もなかなかの出来栄えですよ。当時はまだ珍しかった”前後編二部作”で公開され、2作合わせて80億円を超える大ヒットを記録!原作とは異なるラストも話題になりました(ミサミサ役の戸田恵梨香も可愛いw)。
3.『るろうに剣心』(2012年 大友啓史監督)
90年代にアクション俳優を目指して香港へ渡り、ドニー・イェンの元で様々なアクション映画に関わった谷垣健治。そんな谷垣さんが”アクション監督”として参加した本作は全編に渡って超絶アクションが満載で、日本映画のアクションレベルを一気に引き上げました。
監督を務めた大友さんも『るろうに剣心』を実写化する際に「日本のチャンバラ活劇と香港アクションのテイストを組み合わせたら凄い映画になるんじゃないか?」と考え、徹底的にアクション性を追求。その結果、従来のチャンバラの概念を超越した”新感覚時代劇”が誕生したのです(来年公開される新作も楽しみ!)。
4.『クローズ ZERO』(2007年 三池崇史監督)
当たり外れが多い三池監督作品の中でも”大当たり”の部類に入るでしょう(笑)。いわゆる”ヤンキー映画”ですが、小栗旬や山田孝之など当時の若手人気俳優のリアルなケンカシーンが話題になりました。特に大勢のキャラクターが入り乱れて戦うクライマックスの大乱闘シーンがド迫力!
5.『カイジ 人生逆転ゲーム』(2009年 佐藤東弥監督)
『デスノート』で圧倒的な存在感を見せつけた藤原竜也が、本作でも主人公のカイジを熱演しています。しかも「ちょっとやりすぎでは?」と思えるほどの激しい演技で観客の心を鷲掴み、「どいつもこいつも狂ってやがるッ!」「キンキンに冷えてやがる!」「この美味さ…悪魔的だあぁぁ~!」などの名台詞まで生み出して、今では芸人にモノマネされるほど有名に(笑)。
6.『アイアムアヒーロー』(2016年 佐藤信介監督)
昔から「ゾンビ映画」というものは”低予算の代名詞”みたいな印象があり、日本でも(ビデオ作品等で)様々なゾンビ映画が作られてきましたが、本作は「十分な予算をかけたゾンビ映画」という点でも画期的でしたね。
ゾンビをリアルに見せるための特殊メイクや、人体破壊シーンもCGを使って迫力を増すなど、細かい部分まで丁寧に作り込まれた映像が素晴らしかったし、オリジナルでこういう映画を作ろうとしても、ここまでスケールの大きなゾンビものはまず実現不可能でしょう。
そういう意味では、人気漫画を原作としたことで多くのスポンサーが付き、大泉洋や有村架純や長澤まさみなど有名俳優のキャスティングも可能になったわけですから、まさに「漫画の実写化として大成功」と言えるんじゃないでしょうか。
7.『ヒメアノ~ル』(2016年 吉田恵輔監督)
ビル清掃員として働く岡田(濱田岳)と、次々と殺人を重ねるサイコキラー森田(森田剛)。接点が無さそうな二人の人生が交錯する時、衝撃的な事件が…というサスペンス映画ですが、森田剛の不気味な存在感も最高でメチャクチャ面白い!「漫画の実写化なんて…」などという先入観にとらわれず、ぜひ一度観て欲しい。
8.『逆境ナイン』(2005年 羽住英一郎監督)
「試合中、野球部のメンバーが主人公ともう一人を残して全員ダウン」など、破天荒すぎる原作を忠実に実写化した笑撃の野球映画です。なお、主人公がトラックに轢かれるシーンを自ら演じた玉山鉄二が撮影中に手を負傷してしまい、そのことを知った作者の島本和彦は「あんなシーン描かなければよかった!」と激しく後悔したらしい(笑)。
9.『恋の門』(2004年 松尾スズキ監督)
「石に固執する主人公とコスプレ好きのヒロインを描いたラブストーリー」という、何だかよく分からない原作を実写化した何だかよく分からない映画なんですが(笑)、ハチャメチャな世界観がもの凄く魅力的なんですよ(平泉成と大竹しのぶがイデオンのコスプレをしてるとか、衝撃シーンも満載ですw)。
10.『バクマン。』(2015年 大根仁監督)
いわゆる「漫画家マンガ」をストレートに実写化した気持ちのいい青春物語。「サイコー(佐藤健)とシュージン(神木隆之介)の配役が逆じゃね?」との意見もあったけど、実際に観たらあまり気になりませんでした(サカナクションが担当した主題歌「新宝島」もカッコイイ!)。
というわけで、僕が選んだベストテンはこんな感じです。
1.ピンポン
2.DEATH NOTEデスノート
3.るろうに剣心
4.クローズ ZERO
5.カイジ 人生逆転ゲーム
6.アイアムアヒーロー
7.ヒメアノ~ル
8.逆境ナイン
9.恋の門
10.バクマン。
なお、これら以外にも『テルマエ・ロマエ』、『ちはやふる』、『デトロイト・メタル・シティ』、『海街diary』、『翔んで埼玉』、『キングダム』、『帝一の國』、『3月のライオン』、『アルキメデスの大戦』、『宮本から君へ』、『スミスソウ』など、評価の高い実写化作品は色々あると思うので、機会があればぜひ観て欲しいですね(^.^)