どうも、管理人のタイプ・あ~るです。
さて、日本を含め世界中で猛威を振るっている新型コロナですが、4月13日現在、アメリカで確認された感染者は55万人を超え、死亡した人の数もイタリアを上回り(2万2000人)、ついに世界最多となってしまいました。
いったいなぜアメリカでここまでウイルス感染が拡大したのでしょうか?一説によると「マスクの使用率の低さ」が関係しているらしいんですけど、ではどうして皆マスクをしないのか?みたいなことを職場の同僚とダラダラ喋っていたら意外な理由が判明したので、以下にその時のやり取りを書いてみます。
僕:アメリカって新型コロナに感染してる人が多いよなあ。なんでだろう?
同僚:マスクをしてないからじゃね?トランプ大統領も「俺はマスクを着けない!」とハッキリ言ってるし、米政府の指針でも「一般国民が感染を防ぐ目的でマスクを着用する必要はない」って表明してるし。
僕:でも米疾病対策センター(CDC)はマスクの使用を推奨してるじゃん。それでもマスクを着けない人が多いってのは、どういうことなんだろう?
同僚:ん~……。ヒーローは口元を隠さないからじゃない?
僕:は?
同僚:ほら、アメコミ映画とか観てるとさ、ヒーローってだいたい口元を見せてるじゃん。
僕:そうかぁ?
同僚:一方、悪人はだいたい口元を隠してるんだよ。だから口元を隠してると悪人っぽく見られてしまう。それを嫌ってマスクを着けない…ってことなんじゃないの?
僕:いやいや、そんなバカな(笑)。
同僚:例えばバットマンに対するベインとか。
僕:あ!本当だ!
同僚:キャプテン・アメリカに対するウィンター・ソルジャーとか。
僕:なるほど!
同僚:マックスに対するイモータン・ジョーとか。
僕:マックスは口元だけじゃなくて全部見せてるけど…。
同僚:基本的にアメリカのヒーローは顔や口元を隠さないんだよ。
僕:でもスパイダーマンやデッドプールはガッツリ覆面してるやん。
同僚:何事も例外はある。
僕:えええ…
同僚:まあ、スパイダーマンみたいに顔全体を覆っているのはいいんだけどさ。問題は「口元だけを隠しているヒーローがアメリカにはいない」ってことなんだよ。もしそういうヒーローがいて、メチャクチャ人気が高ければ、アメリカ人もマスクを着けることに抵抗を感じてないはずだから。
僕:う~ん、ちょっと強引じゃない?そもそも日本には「口元だけを隠しているヒーロー」っていたっけ?
同僚:レインボーマンがいるじゃないか!
僕:ずいぶん懐かしい名前やな(笑)。
同僚:あとは月光仮面とか鞍馬天狗とか…月光仮面は目元も隠してるけど、要するに日本には昔から口元を隠してるヒーローがいたわけで、その原点は恐らく”忍者”だと思う。
僕:確かに、忍者は口元を隠してるね。実写だけじゃなくて漫画やアニメにもなってるし、日本人にとっては馴染み深い存在だから、マスクを着けることにも抵抗が無いと。
同僚:そういうこと。
僕:いや、ちょっと待って。アメリカでも忍者は人気があるって聞いたような気がするけど、その辺はどうなの?
同僚:確かに人気はある。ただ属性が”正義”じゃなくて”悪”なんだよ。
僕:属性が悪?
同僚:そう、アメリカの映画にも忍者は出て来るんだけど、主役というよりだいたい悪役だし、ぶっちゃけ向こうではヒールとしての人気が高いだけだと思う。
僕:本当かよ?
同僚:知らんけど。
僕:オイオイ!つーか『ミュータント・タートルズ』は忍者が主人公として活躍してたぞ!
同僚:あったね、そういえば。でもミュータント・タートルズも忍者のくせに口元を隠してないんだよ。つまり、「忍者のように口元を隠すキャラクターは基本的に悪」で、「忍者をヒーローとして描く場合は必ず口元を見せなければならない」ってことなんだろ。
僕:何なんだよ、その謎ルールは?そこまでして口元を隠したくないのか、アメリカ人は!一体なんで?
同僚:う~ん、「文化の違い」が大きいと思うけど…。とにかく向こうでは、マスクで口元を隠している人は「ものすごく怪しく見える」らしいのよ。だからアメリカ人が日本へやって来たら「なぜこんなにマスクをしてる人が多いんだ?」と不気味に感じるんだってさ。
僕:ん~、説得力があるような無いような…どうなんだろう?
…という感じの会話を同僚と交わしてて、これがちょっと面白かったのでツイッターに書いたんですよ。そしたら意外にも反響が大きく、3万4000も「いいね」が付きました。おお~!
今日「米国ってコロナの感染者が多いよなあ」「マスクしてないからじゃね?」「なぜマスクをしないんだ?」という話になった時、「ヒーローは口元を隠さない」「口元を隠すのはだいたい悪」「だからマスクをしたくないんだろう」と言われて「そんなバカな」と思ったけど、意外と説得力あるかもしれない pic.twitter.com/kLs3IjNdu1
— タイプ・あ~る (@hitasuraeiga) April 5, 2020
さらにリプライもたくさんいただき、その中に「日本人は目で表情を読み取るのに対し、欧米人は口元で表情を読み取る」「口元を隠していると何を考えているのか分からないため、コミュニケーションが阻害される」「相手に与える印象も良くない」「だから皆マスクを着けたがらないのでは…」などの意見があって「なるほどなあ」と思いました。
通りすがりにお邪魔します。
— ペパクラP(2010.9.9) (@hbkuma) April 5, 2020
こんなツイートがあったのを思い出しました。https://t.co/1gUcGRG2mZ
英語は日本語ほど言葉の種類が豊富ではないから、表情によるコミュニケーションが重要と聞いております。口を隠すのはそれだけで意思の疎通を拒否している証なのでしょう。
— おんぴか@手洗い!マスク!うがい! (@onpika) April 5, 2020
日本人は目で表情表すからマスクして、アメリカ人は口で表情表すからサングラスかける云々の話と合わせて考えると、確かにヴィランが口隠してるのは頷けますね。
— おこげ (@orokoge) April 5, 2020
アメリカ版戦隊の「パワーレンジャー」が口有りの「ジュウレンジャー」から、口無しマスク「カクレンジャー」や「ダイレンジャー」へ変更する際、フェイスを見たアメリカスタッフがこれはアメリカでは受け入れられない!と言ったのは有名な話です。
— ゲルゲルゲ (@shigerugeruge) April 5, 2020
東映特撮のメタルヒーロー(宇宙刑事シリーズ)をデザイン上のモチーフにしたと言われるロボコップが、マスク部分は生身の口元を現したデザインに変えているのを見るに、とても説得力のあるお話ですね。 pic.twitter.com/AvekgNX1j9
— zo_bula_bula (@zo_bula_bula) April 6, 2020
これらの意見を見ると、本来は口元を隠していたデザインでも、アメリカで映画化する際にわざわざ「口元を見せるデザイン」へと変更された事例もあるようですね。つまり、「それだけ欧米人にとって口元は重要なポイント」ってことなんでしょう。
逆に、日本人はマスクで顔を隠しても意志の疎通にはあまり影響がないというか、むしろ積極的に顔を隠したがる国民性なのかもしれません。戦隊ヒーローや仮面ライダーなんかもほとんど顔を隠してるし。
仮面ライダーの中では唯一、ライダーマンだけが口元をさらけ出してますが、どうしても他のライダーに比べると「弱そうな感じ」が否めないわけで(笑)。やっぱり日本人は顔をマスクで覆っている方が「守られているイメージ(防御力の高さ)」を実感できるんでしょうかねえ。
というわけで本日の教訓:「しっかりマスクを着けましょう!」